30巻1号 (2015年6月) |
30巻2号 (2015年9月) |
30巻3号 (2015年12月) |
30巻4号 (2016年3月) |
30巻5号 (2016年6月) |
30巻6号 (2016年9月) |
30巻7号 (2016年12月) |
30巻8号 (2017年3月) |
BCCWJもCSJも,全語数の約30%が助詞であり,助詞の中では格助詞が最も多い.BCCWJにおいて,白書と知恵袋は対極にある.白書はデの代わりにニオイテを用いるなど,かたい書き言葉としての性質を持っている.新聞は多少白書に似た性質を持つ.知恵袋とブログは,ともに話し言葉的な性質を帯びているが,知恵袋の方がより独特である.CSJにおいては,学会講演と自由会話で性質が異なる.CSJの学会講演と,BCCWJのかたいタイプの書き言葉(白書・新聞)には類似点が見られる.
インターネット上にある文書を大量に収集,蓄積したものということであろう.Googleブックス,国立国会図書館デジタルコレクション,各社新聞記事アーカイブなどのサイトはその条件を満たさないが,Webコーパスに連続する面を持つ.そうしたサイトをWebコーパスと見立てて利用することにより,近現代の語史の考察のための強力な情報源とすることができる.近年そうしたことが可能になったのは語史研究の方法論に関わる革命的な出来事と言っても過言ではない.